今回は前回学んだ前置詞のforと組み合わせる
熟語について学びましょう。
熟語を覚えるのが苦手なんです。。
語法・熟語は前置詞や副詞と組み合わされることが多いのですが、闇雲に覚えるよりも、前置詞や副詞の「コアイメージ」を理解すると、覚えやすくなり応用も利くようになります。前回の復習からスタートしましょう。
前置詞 for のコアイメージと発展
前置詞forのコアイメージ
➡
「~に向かう・方向」
前置詞は「~に向かう」がもともとのコアイメージです。
それが双方向に向かうイメージになると「交換」に発展します。
そして、交換する時の原則は等価交換です。
そこから「イコール」のニュアンスへとつながります。
前置詞forのコアイメージからの発展
「~に向かう・方向(→)」
↓
「交換(⇔)」
↓
「イコール(=)」
ここまでは覚えてます!
ここからもう少し掘り下げてみたいと思います。
前置詞 for の語法・熟語
ポイント1 【語法・熟語】 V(動詞) + for
~に向かう・方向 → ① 求める
イコール(A = B) → ② 表す
forがV(動詞)と組み合わさった場合、「~へ向かう」のイメージと結びつき「求める」の意味になることが多いです。物理的に向かう場合もあれば、気持ちが向かう場合もあります。具体的には以下のような熟語です。
V + for → 「求める」の意味になる熟語
look for ~ ~を探す
search for ~ ~のありかを探す
ask for ~ ~を求める
seek for ~ ~を求める
call for ~ ~を必要とする
次に「イコール」のイメージと結びついた場合には、「表す」の意味になります。
V + for → 「表す」の意味になる熟語
stand for ~ ~を表す
account for ~ ~を説明する
A stand for B AはBを表す(A = B)
A account for B AはBを説明する(A = B)
ポイント2 【語法・熟語】 V(動詞)A for B
~に向かう・方向 → ① AにBを求める
交換 → ② AとBを交換する
イコール(A = B)
→ ③ AをBと思う
④ AをBのことでほめる・責める
「~に向かう」のイメージから、V(動詞)A for Bとなると「AにBを求める」の意味になります。また「交換」の場合はそのまま、「AとBを交換する」です。
V A for B → 「AにBを求める」の意味になる熟語
※ 以下すべて、「AにBを求める」の意味
ask A for B
call on A for B
go to A for B
turn to A for B
depend on A for B
look to A for B
V A for B → 「AとBを交換する」の意味になる熟語
exchange A for B AをBと交換する
sell A for B AをBで売る
buy A for B AをBで買う
substitute A for B Bの代わりにAを使う
続けて、イコールのイメージから派生したものは2パターンあります。シンプルに、V(動詞)A for Bが、「AをBと思う」なるものと、「AをBのことでほめる・責める」になるパターンです。後者はAに通常「人」が入り、Bに「物事」が入ります。「A(人)=B(物事)」という繋がりをイメージしてください。
V A for B → 「AをBと思う」の意味になる熟語
take A for B AをBだと思う
take A for granted AがB当然と思う
mistake A for B AをBと取り違える
V A for B → 「AをBのことでほめる・責める」の意味になる熟語
praise A for B AをBのことでほめる
thank A for B BのことでAに感謝する
punish A for B AをBのことで罰する
blame A for B AをBのことで責める
scold A for B AをBのことで叱る
なお、「AをBのことでほめる・責める」になる意味になる熟語で、「V A for B」の形にならない例外もあります。以下がその例です。どの前置詞と組み合わさるか覚えておきましょう。
V A for B → 「AをBのことでほめる・責める」の例外パターン
compliment A on B AをBのことでほめる
congratulate A on B BのことでAを祝う
charge A with B AをBのことで責める
accuse A of B AをBのことで告発する
苦手な熟語がすごく覚えやすくなりました!
他の前置詞のコアイメージや熟語も知りたいです。
少しずつ教えていこうと思いますが、
おすすめの参考書を次回紹介しましょう。